雑 記 帖
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2004/03/10(水)



現在単行本作業につきー…
んあ!
日曜日さんくりかー。まいったですどうも。

こう言うしんどい時に決まってイベントあるんだよねー。
まぁ申し込んだの自分だから責任とって何か出すしかないか…。

発売日から相変わらず3日遅れで届く掲載誌。
リニューアルって見事に薄くなってるんすけど…。

こんなに執筆者減ってるのに俺描いてて良いんかいなー。
ちょっとビビリ入る。

ああ。デスペラード見に行きたいよー。
モノクロ原稿148枚とカラー5枚が俺を押しつぶすー。





2004/02/28(土)

男ならさ…やらなきゃいけない時ってあるだろう?

なぁ・・・ガンプラいじってる場合じゃないだろう。
いくらギラ・ドーガの関節がIN ACTIONのソレより稼動個所少ないからって…。

…そりゃぁレシート一年分なんて誰だって見たくないさ・・・。
確定申告終わらなきゃ、単行本作業出来ないじゃないか。

なぁ…マフラーのサビ落とししてる場合じゃないだろう。
仕事ほっぽって何かに熱中するのって、楽しいけどさ。

もう2月終わりだよ。
まじめに働こうよ。








2004/02/23(月)

なんだか最近毎晩友人の作家さん達と酒を飲んでいる。
この日も阿佐ヶ谷で火曜の朝まで飲んでいた。

口の中と胃がボロボロ。
少し自重しよう。
まじめに働こうよ。



2004/02/21(土)

池袋線秋津駅近くで作家さんと飲む。
そのまま秋津に一泊。

次の日は武蔵野線新秋津駅前の「秋津屋」で肉らあめんと小ライスを食す。
ラーメンの概念を超える店主のアイディアに脱帽。
てゆうか普通に美味しいです店長。
デジカメでラーメンの写真を撮る前に一言断わったら
お店のパンフレットを頂いた。
気さくな店長のキャラクターにも触れ、久々に良いラーメン屋さんにめぐり合った感動を味わう。





2004/02/20(金)

コミックPOT20枚入稿。

最後の1本。これが載って確定申告が終わった後に
いよいよ単行本作業。前のが2年かかった事を考えると割と早いペースか。
去年の春先の原稿ペース好調だったからなぁ。
夏以降あたりはBクラス落ち、って感じだったけど。(泣

入稿の帰りに秋葉原に行って野村良治さんの冬コミ新作CG集をゲッツ。
そのあとは中古のオモチャ漁り。
友人の誕生祝いにグレート・ニタのフィギュアを買う。
ガンプラの中古品が安かったので
300円でギラ・ドーガとマラサイを購入。懐かしい。

買い物の途中、全焼したヤマギワSOFT館の前を通る。
ビニールシートが3Fまで貼られていたが、見事に真っ黒だった。

そのあと友人宅で酒盛り。原稿の後のサウナは最高だね。
そのまま川越に一泊。



秋葉原で「IN ACTION」のレズン・シュナイダーさんもテイクアウト。
結構気に入っている。







2004/01/28(酔)

原稿が進まないので川越のホームラン劇場に映画を見に行く。

「THE LAST SAMURAI」を見たのだが
映画館で鑑賞中不覚にも涙してしまう。

昨年末のゲーリー・グッドリッジの引退試合と言い
最近の私はどうかしている。

もうすっかりオヤジの域、と言う事ですか。


いやぁ、でも人間散り際はかくありたいなぁと言う
美しい映画だったと思うよ。
いや、「死に様」ではなく「生き様」だろうか。
多少のオーバーな表現やデフォルメはさて置いて。
いや、逆にそこが心地よい、と言うか。
逆輸入ニッポン映画バンザーイ。
次はニンジャ映画でおながいします。
ワーナーさん。

作り物だから泣ける、と言うのもあるのかも知れないなぁ。
まぁなんにせよ、30代になっても映画を観て涙できる甲斐性が
自分にあったのだと驚嘆。






2004/01/25(日)

池袋、サンシャインクリエイションに一般参加。
昼過ぎにノソノソ入る。
冬コミで独りだったため全く買えなかったフラストレーションもあって、
同人誌を買いあさる。
いや、本当は3月のサンクリの申し込みに行ったのさ。
本当さ。

みんななんでこんなに上手いんだろう。
おじさんこまったなぁ。

こんな私はスケブや色紙を突然渡されても描けない部類の人間だ。

そのあとは串八珍南池袋店でふたなり作家さん達と飲む。
飲む呑む飲む。
ダベる話すダベる。
5時間のオタク論ノンストップトークセッション。
みなさん熱い。熱いッス。
大変濃い一日であった。

その後練馬の後輩宅へ皮ジャンを届けに行く。
横アリになっちの卒業コンサートを見に行ったらしい。
青春を謳歌しているね。

その調子で2/15九段会館の鳥肌実個人演説会も盛り上がろうぜ!






2004/01/17(土)

補足の補足、と言うか
屁理屈の言い訳、とでも言うか。
男らしくないけれどももう少し言わせて欲しい。



「下の雑記で述べてることは客観論で正論かも知れないけれど、
あくまでロジックで屁理屈じゃないか?」

『否定するな、価値を認めろ』
なんて言ってるけど、

「じゃぁ、お前は今まで漫画を見てて
極端な表現に直面して
生理的に拒絶するほどショックを受けた事ないのかよ!?」


と問われたとする。

答えは「ある」だ。
目を背けたくなるような漫画も今までたくさん読んだ。


でも
私が生理的に拒絶したくなるような漫画は「有害」で「悪い」漫画なのか、
と聞かれたら答えは

「NO」である。


私は今まで漫画や映画で「ビックリ」して来たおかげで作品を書けている。
活字によっての変化よりもビジュアルな影響に寄る所が大きい。

気分を害するほどの表現に出会えるなら、むしろそれは
作家として喜ぶべきだろう。
そこから何かを得るべきだ。作家ならば。
読んだ瞬間はムカついたとしても。


ヒスを起こすだけならば、
漫画や雑誌を「有害」にしたがる
無知なオジサンオバサン達と何も変わらなくなってしまう。

私もそのジジババ達と同じ作品を読み
ヒスを起こすかも知れないけど、

大切なのは
そのあとの対処や選択なんじゃないかなぁ…と思う。



世に言う「害虫・益虫」の定義って、
自然の生態系にとってじゃなくって、あくまで人間にとってなのだそうな。
身勝手な価値観だよなぁ。

駆除する人達には自然の摂理なんてわかろう筈がないけれど。

人の心理や社会構造が政府や行政に完全にコントロールされてる、なんて
誰も思ってないよね。ね。
だったらバブルなんて弾けないよね。
不景気なんて続かないしね。




ああ・・・未だにコンテ終わらず。
あがるのは屁理屈ばかり。
害虫だって頑張って生き残らないと。





2004/01/15(木)

それとこれはまぁ、補足と言うか言い訳というか。


アンダーグラウンドな作品に関わる作家さんの気持ちと、
アングラな作品を読まない一般の皆さんのヒステリックな反応について。


最近実際に起きた猟奇殺人なんかを題材に扱った漫画雑誌なんかもあったりして
そう言う作品の作家さんが大型掲示板で叩かれたり
知り合いの作家さんがその猟奇的作品を見たショックで
数ヶ月近く作品描けなかったりとか

オタクの人達の内部でも内ゲバとかヒステリックな反応とか
身の回りでも色々あったりするんだけど、

私に言わせると
「全部一緒」。

身の毛もよだつような萌え萌えラブリーメルヘン漫画と
小さい女の子への屈折した愛情を描く問題作も
蓋をあければどれもアングラだと思う。

みんな自分に無い強烈な感性や表現に真正面から触れた時、
「わ、こいつは狂気だ!危険だ!」と思うのだろうが、

それらを真正面から否定しようとする感情自体が狂気ではないか?とさえ思うのだ。



実際に被害者や遺族がいる猟奇的な作品を描く気持ちにはとてもなれないが、
「じゃあその作品と自分の作品がどう違うの?」

と聞かれたならば、私は
「あなたが読んだなら、見た目の印象はあんまり変わらないかも。」
と答えるかも知れない。
だって、否定意見って言うのは、いつもソレを受け入れられない人が
並べる理屈だから。

私の漫画は架空の産物ではあるけど、暴力的、猟奇的、もしくは哲学的、思想的
さまざまなアングラ的要素もしくはアッパーグラウンドな要素を否定したくない。

「俺はあいつらとは違うんだ!」と叫んだ時から、
もう言い訳は始まっている。作家自身で境界線を引く事は自殺行為である。

全ての表現作品は全ての人を不快にするし、全ての人を幸せにするものなんじゃないかな、と思う。
きっとどこかで私の漫画を読んで

「こいつ死ねばいい。」と眉をしかめる読者もいるのだ。



私の知り合いのオタク系の作家さんで、
「最近のエロ漫画はいき過ぎで国に規制された方が良い」
と言う人もいる。
且つ、一方では
「獣人のHイラストとかかなりキモイんだけど…。」
なんて言うオタクの方もいらっしゃる。


表現する権利もあるし読み、考える権利もある。
そしてそれを見たくない人には、「見ない」権利も存在する。
それぞれはそれぞれを侵してはいけない。

でもきっとそう言う「見たくない」人が見たらきっと
私の漫画も「有害」なんだろうなぁ。

「他人と違う事を否定するのではなく、価値がある事だ」と考えるべきだ、と
私の友達が言っていた。

私は氏賀さんの漫画もHRギーガーのデザインも
どちらも同じくらい壮絶な才能の持ち主だと思う。
なんと言うか、言葉にしにくいけれど、「凄い」と思うのだ。

「自分は正常だ、普通で正常で健全な作品を書いている」と自分で思ってる作家さんはいないと思うけれどね。


私は自分の中の狂気を否定しない。
それは誰もが持っていて、誰もがコントロール出来るモノではない。
でも自分の中のそれに気づいて、向きあう作家さんもいる。
自分の中のそれに気がつかないまま一生を終える人もいるだろう。

神よ願わくば、一生を漫画を描き続ける事が叶うなら、
自らの狂気と見つめ合える勇気を下さらんことを。


(神様→漫画の神様→手塚某先生。)




などと屁理屈をこねるうちに
半月もダラダラと過ごしてしまいました。
ああ!許して神さまぁ〜。







2004/01/13(火)

(掲示板での自分の手記から)


-------

東京地裁まで行ってまいりました。

法廷の中までは入れませんでしたが、記者会見で色々と興味深い話が聞けました。
今までの刑事裁判で言う「日本の刑事裁判は9割有罪」と言うセオリー通り、論告求刑通りの
判決が下されながらも、法廷での証言を元にした論理には明確なコメントはありませんでした。
つまり裁判官は何がわいせつか定義できないまま商業ベースで流通しているエロ漫画を
「違法」と判断した、と言うことです。

どこまでリアルに描いて、どこまで消さないと犯罪になるか-----結局裁判官にも
ハッキリとした定義は今回出来ておりません。だけど有罪なのだそうで。

私には地裁と検察がダダをこねているようにしか見えません。
極めて灰色な黒色、と言う感じです。

-------

と言ったわけで、社会の中で漫画を取り巻く状況と言うのは依然として厳しい。
皆さんにしてみれば思いのほか、て感じかな。

私もほんの少し幻想を抱いていた。でもそんなものはあの霞ヶ関には必要ない。

出版各社危機感ゼロなうえに、こうやって前例がドンドン出来上がっていく。
作家達はびびっている。だって雑誌や編集はまるでお役所の言いなりなんだもの。
実際そんな漫画かきたくねえし。

家庭裁判と違い刑事裁判では「判例法」と言うのがあって、以前に結審した例をあげてテンプレとして
裁判を進めていく通例がある。

今回の事実もまた判例として後の裁判に影響を与えるだろう。


懲役1年、執行猶予3年。
漫画を出版して懲役刑かよ。
裁判官のアナクロさ加減にもほどがあるね。

これじゃ中学生のアニメ大好きっ子ちゃんたちはラクガキもできませんな。
妄想も規制されて援助交際が激増、それこそ性犯罪の温床だな!

なんて都条例の馬鹿な人達の飛躍したセリフを真似てみる。

先週都庁で開かれた
都条例の「東京都青少年協議会・起草委員会」でも
出版各社が顔面蒼白となるような委員会の草案がまとめられているらしく。
エロ漫画・一般誌関係なく雑誌は罰則つきでビニール包装が義務付けらしいデスヨ。

その範囲は基準のない「不健全図書」。
とにかく都庁が「この本は有害」、と指定した本は一切立ち読み禁止になるらしく。
恐ろしい草案がごり押しされそう。

「何も変わりゃしないよ」と
タカをくくっている皆さんは
何を基準にそんな事を考えるのだろう。
侵食はすぐそこまで来ているのに。


漫画の読み方すら知らないようなおじさんたちが
みんなの前から漫画を消そうとしているよ。







2004/01/08(木)

コミケの喧騒もお正月も今は忘却の彼方。遠い昔の出来事のよう。
知人の畔地氏との春麗売上勝負は完勝。
まぁ勝負は1月末までだから、
まったりと相手してやるかー。

コミケの後はクリスマスあたりの風邪をそのまま引きずり
熱っぽかったのでダルダルと
布団の中で惰眠をむさぼる。

今年はのっぺりとした年末年始をおくった。
こんなにゆっくりした正月は埼玉に来てから初めてかな。
何せ2ヶ月分の仕事ひと月でやっちまったしなぁ。

1/3に横浜中華街へ行く。関帝廟に商売繁盛を祈願。
そのあとおみやげ屋であやしいグッズを買いあさる。
そのあと練馬にて後輩びびで〜と一緒にお屠蘇を飲む。
そのまま練馬に一泊。

1/5と6は川越に一泊。川越八幡神社で熊手を買う。
畔地さんとさくら水産にてにごり酒を飲みつつ
今年の話なんかをする。
あー、交通安全のお守り買い忘れた。

そのあとは今年を占いつつまったりと頼まれ物のカラーなどをいじりつつ
日々を過ごす。